こんにち和!西野です。
「自分らしさを大切にしよう!」
世の中でよく聞く言葉です。
ですが、ほとんどの人は「これが自分らしさだ」と間違って捉えているばかりに、かえって悪い癖が強調されてしまっている人が非常に多いです。
基本的に、ボクたちは周りからの影響によって思考や価値観を持っているのですから、
「これが自分らしさだ!」
と言ったところで、ほとんどの場合、それは誰か(どこか)で刷り込まれている可能性があります。
ですから、そもそも本当の自分らしさっていうのは、みんな自分では分かっていないのです。
その結果、周りからの影響によって、間違った「自分らしさ」を持ってしまい、本来あなたが持っている才能や輝きが失われてしまうのです。
自分らしさとは?
では、この自分らしさとは何か?
それを知るために、まず理解するべきなのが「らしい」とは何か?ということ。
この「らしい」という言葉は、古語の「らし」という言葉から現代に続いているものです。
例えば、古語での「らし」は、万葉集でもこのように使われています。
香具山(かぐやま)は 畝傍(うねび)ををしと 耳梨(みみなし)と 相(あひ)あらそひき 神世(かみよ)より かくにあるらし 古昔(いにしへ)も 然(しか)にあれこそ うつせみも 嬬(つま)を あらそふらしき
「香具山は 畝傍を妻にしようとして 耳梨と争っている 神代の時代よりそうであったらしい 昔からそうであったから 今の世でも争そっているらしい」
万葉集 巻一(十三)
この万葉集の古語からも分かる通り、この「らしい」というのは、断定するものではなく、あくまで「推定」だということ。
「〜らしい」という言葉を使うとき、それは噂ばなしだったり、「確定はできないけれど、そうであるようだ」という意味合いで使います。
実は、ここが非常に重要なポイントです。
つまり、「自分らしい」という場合、あくまで「断定的に決めつけるものではない」ということ。
要するに、固定化してはいけないのです。
自分らしさというのは、固定化するものではなく、あくまで「流動的」であり、常に変化していくものなのだということを、知っておくことが大切なのです。
一般的に言われる自分らしさとは?
なぜ、一般的に言われる「自分らしさ」が危険なのかというと、まさに「固定化」するものであり、自分の可能性を狭めてしまいかねないからです。
「自分はこういう人間だ」
と決めつけてしまうと、もうそれ以上の人間にはなれません。
つまり、そこで一つの世界が作られてしまい、その世界から抜け出せなくなってしまうのです。
だからこそ、もしあなたが、自分の可能性を無限大に広げていきたいのであれば、この「自分らしさ」ということを固定化しない、決めつけないことが大切なのです。
だから、よく世間では、この「自分らしさ」というのは、
「得意なこと」 × 「好きなこと」 × 「価値観(信念)」
と言われたりします。
もちろん、完全に間違いではありませんが、例えばこの「価値観」というのも、今まで自分が生まれ育ってきた環境や出会ってきた人々によって刷り込まれたものですから、本来の純粋なあなたの価値観というわけではありません。
だからこそ、それを自分らしいと思ってしまうのは、あなたの本来の可能性を奪ってしまうのです。
価値観は常に変わるものである
そもそも、この価値観というものは、常に変わっていくものです。
ボク自身、今までは「神様なんてものは存在しない!」という価値観を持って生きてきたので、それこそ「ひとでなし」なことをしてきました。
ある時代だったら即死刑にされていてもおかしくないレベルのことも、たくさんしてきました。
そして、欲望のままに、とにかく動物的に自分のことだけを考えて生きてきました。
ですが、そうやって沢山の悪さをしてきたことで、
「あ、自分がやったことは、寸分も狂いなく全て自分に返ってくるんだ…」
と痛感し、身を以て学ぶことができました。
そんな時に、ボクは神様という存在と出会うことによって、どんどん人生が好転していきました。
もちろん、収入も増え、出会う人たちも変わり、心からお互い成長し合える仲間にも巡り会えることができました。
その結果、まさにボクの価値観は「神様なんていない」というものから「神様は確かに存在している」という真逆の価値観にひっくり返ったのです。
しかも、それによってボクは本当に人生が豊かになり、どん底から救ってただくことができました。
だからこそ、先ほどの方程式で「自分らしさ」を決めてしまうと、それ以上に人生の可能性が広がらなくなってしまうのです。
しかも、「得意なこと」から自分らしさを決めるというのも、ちょっと違います。
その人に与えられた天職というのも、実は今まで全く経験したこともないことである可能性も高いのです。
例えば、ボクの友人に、ずっとネットビジネスで稼いできた人がいました。
しかし、ある人との出会いによって、その人の人生がガラッと変わってしまい、なんと今まで1ミリも触れたことのなかった占いの世界に入っていくことになりました。
そして、なんと今では有名人や経営者など、非常に多くのインフルエンサーにアドバイスする一流の占い師として活躍しています。
彼自身も、
「いや、まさか自分が占い師になるなんて、1ミリも想像してなかったよ。でも、今ではこれが自分の天職だったんだって分かるんだよね」
と言っています。
つまり、本来のあなたらしさ、自分らしさというのは、今持っている得意なことから決めてしまうと、それだけでも自分の可能性を制限してしまうものなのです。
実際に、ボク自身ですら、まだまだ、もっと自分の能力や才能を開花させ、もっと活躍できる分野があるかもしれません。
どちらにせよ、それを今までの延長線上だけで決めつけてしまうと、今までの「自分らしさ」以上から抜け出すことはできないのです。
本来の自分らしさとは?
では、本来の自分らしさとは何か?
どうしたら、本来の自分の可能性を最大限に引き出し、活躍していくことが出来るのか?
それは、今までお伝えしてきた通り、
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などがポイントとなってくるのですが、
本来の自分らしさとは、自分だけの視点ではなく、周りの人からの視点も非常に重要なのです。
例えば、自分では人と話すのが苦手だと思い込んでいたとしても、実は周りの人からは「人の話を聞くのが上手」だと思われているかもしれません。
あるいは、自分では文章力も人並みだろうと思い込んでいたとしても、実は周りの人からは「読むだけで何だか前向きになれる」と思われているかもしれません。
つまり、本来の自分らしさというのは、
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この2つの側面から理解するのが重要なのです。
では、それを踏まえた上で、いよいよ次に「本来の自分らしさ」を発見する大事なワークをご紹介していきます。
本来の自分らしさを発見する4つのワーク
この自分らしさを発見するワークは、実際に取り組んでいただくだけでも、今まで自分では気づきもしなかった能力が芽生えたり、全く目覚めていなかった才能が開花する、なんてことが起こり始めます。
そうして「本来の自分らしさ」に近づいていくことができます。
自分らしさ発見ワーク1.
あなたが心惹かれるものは何ですか?
まず一番重要なポイントは、「心惹かれるもの」を客観的に知ることです。
今までを振り返ってみたときに、自分は今までどんなものに興味関心を持ち、何に心惹かれているのか?
どんなものに心を動かされ、魅力を感じるのか?
それをノートにリストアップして、客観的に知ることです。
そして、「その共通点を見出す」ことです。
そうして、自分が心惹かれるものの共通点が見えてくると、一体自分の魂は何を求めているのか?が何となく分かってくるようになります。
それだけでも大きな前進で、本来の自分が求めているものに近づいていけます。
ただし、それが分かってきても、断定することなく曖昧さは残しておきましょう。
自分らしさ発見ワーク2.
あなたが嫌いなものは何ですか?
最初に「心惹かれるもの」を知ったら、次に反対の「嫌だと思うもの」もリストアップして、客観的に理解しておくことも大切です。
そうすることで、本来の自分である魂は、どんなことを遠ざけたいのか、どっちの方向に進みたいと思っているのかが分かっていきます。
そして、ここでも「共通点を見出す」ことです。
意外と、こういう「自分が嫌いだと思うもの」を理解している人は、あまり多くありません。
ですが、なんか分からないけどイヤ!みたいな感じで思っているよりも、はっきり「自分はこういうものが苦手なんだな」と知っておくだけで、より近道を通って、本来の自分が求めている道を歩めるようになります。
つまり、ただ惹かれるものよりも「本来の自分が求めているもの」を知る精度を上げるのですね。
ただし、繰り返しになりますが、それが分かってきても、断定することなく曖昧さは残しておきましょう。
自分らしさ発見ワーク3.
周りからどのような印象を持たれていますか?
そして、先ほども触れた通り、あなたが周りからどのような印象を持たれているかも非常に重要なポイントです。
今まであなたが、周りの人から言われて、特に印象に残っている言葉はありますか?
それこそ、自分では「自分の声は嫌い!」と思っていたとしても、周りの人から「良い声してるね」と言われたり。
これ、ボク自身が実際にそうだったのです。
昔、10年以上も前(ボクが風俗店で働いていたとき)に、自分の声が嫌いでコンプレックスだったのですが、何度か電話のお客さんや女の子から「素敵な声ですね」と言われたことがあったんです。
それが、なぜだか印象に残っていたんですよね。
いや、それはそうですよね。
だって、自分ではコンプレックスだった声を褒められるというのは、すごく印象的です。
そうして、時は過ぎて、それから7年後には、ボクは音声教材を作ったり、音声での講座を開催したり、人前に立って講演(スピーチ)したりと、この「声」を使ってビジネス活動をし始めました。
そこから、今でもセミナーしたり、音声を配ったり、YouTubeで講義を発信したりしています。
まさか、自分ではコンプレックスだと思っていたもので活動し、お金を稼ぐようになるとは、思ってもいませんでした。
では、あなたは今までの人生の中で、誰からかは忘れていたとしても、誰かから言われた言葉で印象に残っているものはありますか?
「幹事的なもの上手だよね」とか、
「気が利くよね」とか、
なんでも構いません。
自分が思い出せる限りの言葉をノートに書き出して、周りからの印象を知っておきましょう。
そこに、本来のあなたらしさ、あなたが活躍するためのヒントが隠れています。
自分らしさ発見ワーク4.
あなたが憧れる(尊敬する)人は誰ですか?
そして最後のワークは、あなたが「この人素敵だなぁ」「こういう人尊敬するなぁ」というように、自分が魅力を感じる人物たちを書き出していきます。
そして、その人たちの「どんなところに魅力を感じるのか」という具体的な特徴をリストアップしていきます。
例えば、
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などなど。
すると、本来の自分(魂)は、どんな人物に成りたがっているのかが理解できます。
そして、大事なのは、
「その全ての理想を兼ね備えた自分こそが、本来の自分らしさである」
ということ。
本来の自分である魂が求めている「理想の自分」になった時、それこそが本当の自分らしさなのです。
まさに、あなたの魂は、その本来の自分らしい輝きを放ちたいと思っているのです。
そして、その欲求のために、あなたはあらゆる困難や体験を経験しているのです。
そうやって、本来の理想の自分へと向かっていくことで、今までの自分では決して知ることの出来なかった自分の能力や才能が開花していくのです。
それこそが本当の自分らしさと言えるのです。
「ありのままの自分」ではなく「理想の自分」になる
だからこそ、世間で言われるような「ありのままの自分」は、本来の自分らしさではないのです。
今の自分、ありのままの自分でいようとすると、どうなるか?
すると、それ以上の成長がなくなり、悪い癖や先伸ばしている自分の問題や課題から逃げる癖がつくのです。
「そんな悪いところも自分らしさだからね」
と開き直ってしまうと、それ以上の人間的成長はなくなるのです。
すると、同じ問題やテーマが、手を替え品を替え、人を変えて何度でも繰り返し降りかかってくるのです。
つまり、「そこから次の人生物語に進めない」ということ。
だからこそ、本来の自分らしさ、自分らしい輝きを放つために大事なのは、
「ありのままの自分」でいようとするのではなく、
「理想の自分に成ろうと努力する」
ことなのです。
そうする中で、自分の悪い癖や弱い面を乗り越えていく必要が出てきますよね。
そこに大きな成長があり、大事な学びがあるのです。
そうして、ひと回りもふた回りも魅力的な人物へとステージアップしていくことで、あなた本来の自分らしさが目覚めていくのです。
まとめ|自分らしさは「理想」にあり
ということで、今回の記事では「本当の自分らしさを発見する」ためのお話をご紹介しました。
世間では「今の自分の状態から自分らしさを見つける」ことをしますが、あくまで今の自分は本来の自分ではありません。
色んな経験や記憶、周りからの影響によって、純粋な自分ではなくなってしまっているのです。
だからこそ、先ほどご紹介した「自分らしさを発見する4つのワーク」をして、曇りなく本来の自分が求めているものを見つめ直していくことで、あなた本来の輝きを放っていくことが出来ます。
その中で、今まで全く関係のなかった分野に出会ったり、触れたこともなかったところで自分の才能が目覚めたりしていきます。
つまり、本来の自分らしさとは「理想」にあるということ。
そうやって、理想の自分に成ろうと努力していく中で、自分の中に眠っている能力や才能が開花し、可能性も無限大へと広がっていくのです。
それでは、今回の記事はここまで。
ぜひ、あなたの人生の可能性を無限に広げ、光り輝く未来を築いていって頂けたら嬉しいです。
では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
弥栄
西野ゆきひろ
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