自己暗示は、人の人格形成や外見にも影響を与える言語行為です。
私たちは、全ての場面で自己暗示を与えています。そして、これが私たちの潜在意識、無意識にプログラミングされていきます。
そうして、自分の脳の中で、“自分だけの”世界を作って(認識して)いきます。
今回は、逮捕、無職、ドラッグ中毒…の状態から独立して人生を180度、変えてしまった私が「自己暗示」についてご紹介します。
1. 自己暗示が人生をデザインする
私たちは、現実を有りのまま認識しているわけではありません。
そこには必ず「自分フィルター」があり、それを通して現実を認識しています。
例えば、「怒り」の感情のときには、相手の何気ない一言ですらプチンッときてしまうことがあります。
普段はなんとでもないのに。
ですから、怒りっぽい短気の人は、濁ったフィルターで物事を捉えてしまいます。それが自分の頭の中の世界になっていくのです。
ということは、つまり「自分フィルター」が自分の人生を作り上げていく、ということです。
そして、その「自分フィルター」を作り上げていくのがまさに自己暗示です。
1 – 2. 全ての人が自己暗示によって生きている
私たちは、常に自己暗示を掛けています。つまり、「思い込み」ということですね。
だから、自分にとって良い思い込みをしている人ほど、どんどん望んだ人生を手に入れていくことができるし、濁った思い込みをしている人ほど、わざと自分を押さえ込み、詰まらない現実に閉じ込めてしまいます(もちろん、無意識にです)。
この自己暗示は、生きている全ての場面で起こっています。
電車に乗っている時も、車に乗っている時も、誰かと一緒にいるときも。
常に、自己暗示をして生きています。
例えば、誰かと話している時も、相手の発言をそのまま受け取っているわけではありません。
人それぞれ、同じ言葉でも捉え方が違います。
言葉に対する情動(感情)記憶によって、その言葉を聞いたときに感じる印象が大きく変わるのです。
女性が苦手な人にとっては「女性」という言葉はネガティブな感情が連想されます。一方で、女性が大好きな人にとって「女性」という言葉は、ポジティブな感情が連想されます。
このように、相手から話された内容でも、そこに自分フィルターを通して、自分なりの解釈をしていきます。
つまり、私たちは常に自分なりの解釈、自己暗示を掛けて生きているのです。
1 – 3. 自己暗示が人間性を作る
ですから、自己暗示こそが「あなた」という人間を作り、そして自分の生活、人生を作り上げていくのです。
私は昔、ドラッグにハマっていた時期があり、そこから抜け出すのにひどく苦労しました。
今はもう「ドラッグ」と聞いても、まったく魅力を感じることは無くなりました。が、ここまで自分を変えるのには苦労しました。
私たちにはセルフイメージというものがあって、要するに自分が思う「自分像」があります。
なので、ドラッグ中毒だったときは、「それが自分だ」と思い込んでしまっていたために、そこから抜け出そうとしても、またすぐに今までの自分に引き戻されていました。
これは、誰しもが経験していることではないでしょうか?
2. 自己暗示とセルフイメージ
「早起きは三文の徳」という諺(ことわざ)もある通り、ほとんどの人は「早起きをしよう!」と意気込んだことがあるでしょう。
しかし現実には、それを実行に移せる人は限られています。
あるいは、最初の2〜3日は頑張って早起きしてみたものの、数日後にはまた今まで通りの生活に戻って自己嫌悪に陥る…。
なんて経験ありませんか。
なぜ決意したことでも、またすぐに悪い習慣へと戻ってしまうのか?
それがまさに「セルフイメージ」と恒常性の関係です。
私たちは常に、何かしら「言語」を使って考えています。
そして、そういった全ての考えが、セルフイメージを作り上げていきます。
例えば、太っているから痩せたいと考えている人がいます。その人は、「甘いものは我慢する!」と決意します。
そして、何気なく入ったコンビニで、お菓子やアイスが目に付きます。その瞬間、「うわ〜食べたい…」という言葉が頭に浮かびます。
まさにこれが自己暗示となり、「お菓子やアイスを食べたいと思うのが自分だ」という今までのセルフイメージを強化します。
「私は甘いものが好きだけど、我慢する」という自己暗示は、“甘いものが好き”というセルフイメージを作ります。
こうやって、「前の自分」を強くして、また元の悪い習慣に戻ってしまうのです。
2 – 2. セルフイメージと恒常性(ホメオスタシス)
このような、元の自分に戻ろうとする働きを「恒常性(こうじょうせい)」と言います。
この恒常性は、例えば心臓の鼓動を一定に保ったり、呼吸を一定に保ったり、暑く感じたら汗を発散して体温を保ったり、寒く感じれば身体を震わせたり。
こういった「一定に保つ」働きが恒常性です。
で、この恒常性は4次元でも同じように働きます。4次元とは要するに「情報」「精神」です。
つまり、セルフイメージにも恒常性は働くのです。
だから、「太っている自分」とか「甘いものが好きな自分」というセルフイメージを書き換えない限り、いくら決意してもまたすぐ古い自分に戻ってしまうのです。
3. 催眠と自己暗示
そこで知っておきたいのが「催眠」についてです。
あなたも「水の味が変わる」というような催眠術を見たことありませんか?
こういった催眠術というのは、人が常にしている自己暗示を誘導することで生まれます。
外から見たら「言いなりにしている」と思われるかもしれませんが、それは違います。
催眠術師は、相手の自己暗示を強化したり、誘導しているだけなのです。
そして、この催眠というのは自分に対しても行うことができます。
その「自己催眠」「自己暗示」の方法は後ほどご紹介しますので、そのために前提知識を先にご紹介します。
3 – 2. 顕在意識、潜在意識
私たちには2つの意識があります。
それが、、
・顕在意識
・潜在意識
この2つです。
3 – 2 – 1. 顕在意識
顕在意識とは、いわゆる私たちが「意識」と呼んでいるものです。
あなたは今、この記事を「意識的に」読んでいますよね。また、誰かと話すときも、「意識的に」言葉を発すると思います。
このように、「意志」や「意識」と呼んでいるものを顕在意識と言います。
「ご飯を食べよう」とか、「甘いものを我慢しよう」などと言うのは顕在意識による働きです。
「どこどこまで行く」というのも顕在意識によるものですね。
3 – 2 – 2. 潜在意識
そして、あなたはおそらく、いま私に言われるまで「呼吸」を意識せずにしていたと思います。
また、あなたが今イスに座っているなら、その姿勢は”意識せずに”保っているはずです。
他にも、瞬(まばた)き、唾液の分泌、頭を掻く、顎に手を当てるなど、ありとあらゆる「無意識的に」行われていることは、全て潜在意識による働きです。
よく「火事場の馬鹿力」という言葉を聞くと思いますが、これも潜在意識の力です。
本来、私たちは自分の本当の力を使えていません。ですが、例えば命の危険が差し迫っているときなどには、その隠れていた力を発揮できることがあります。
これこそが潜在意識の力です。潜在意識の力は強大なのです。
3 – 3. 情報量とレコード
また、顕在意識と潜在意識では扱える情報量にも大きな差があります。
顕在意識の処理できる情報量が20bitに対して、潜在意識が処理できる情報量は1100万bitと言われています。
・顕在意識 20bit
・潜在意識 1100万bit
顕在意識と潜在意識では、ここまで大きな差があるのです。
そして厄介なことに、セルフイメージというのは潜在意識にレコードされているのです。
つまり、潜在意識にレコードされているセルフイメージを書き換えない限り、新しい自分に生まれ変わることはできないのです。
そこで、潜在意識に刻み込まれているセルフイメージを書き換えるために使うのが「自己催眠」と「自己暗示」です。
4. 自己トランス誘導と自己暗示のステップ
催眠では、最初に被験者(掛かる人)をトランス状態へと誘導することから始めます。
この「トランス」という言葉の定義は、かなり奥が深くなってしまうので、ここでは簡単に「催眠に掛かっている状態」と認識してもらえればと思います。
要するに、「顕在意識の働きが眠って潜在意識が表に出ている状態」とも言えます。
で、このトランス状態にならない限り暗示は入りづらくなります。
暗示というのは、顕在意識が活発に働いていると、潜在意識にまで届かないので入りません(入りづらくなります)。
なので、自己暗示によって自分の人生や人間性を変えるためには、自分をトランス状態に入れる必要があります。
なので、先ほどのように、いくら「甘いものは我慢するんだ!」とか「痩せるんだ!」と顕在意識で言い聞かせても、セルフイメージは書き変わらないので、またすぐにダメな自分に戻ってしまいます。
4 – 2. トランス状態に入る方法
それでは、まず最初に自分自身でトランス状態に入るステップからです。
トランス状態に入るには、普段、私たちが無意識に行っている働きに「気付く」ことが最も簡単です。
例えば、靴に触れている足の裏の感覚、ふくらはぎの筋肉、服が肌に擦れる感覚、そして呼吸。
こういった「意識では気付かないもの」に“意識的に”気付いていくことで、無意識が顔を出してきます。
これらを理解した上で、最も簡単にトランス状態へと入る方法は「呼吸」に目を向けることです。
何も考えず、ただ夢中で呼吸に意識を向け続けている状態というのは、まさにトランス状態です。
あるいは、ロウソクの火や、どこか壁の「一点を凝視」しているのも、トランス状態です。
究極的なトランス状態は「睡眠中」です。が、完全に眠ってしまうと自己暗示ができなくなります。
そして、自分でのトランス誘導は、第三者にトランス誘導してもらうより難しいです。
どうしても、顕在意識の介入を完全に防ぐことはできません。が、ただ意識的に自分へ言い聞かせるよりも遥かに簡単にセルフイメージを書き換えることが可能です。
4 – 3. トランス状態での自己暗示
じゃあ、実際にトランス状態に入っているとしましょう。
そうしたら、どのように自己暗示を入れていけばいいのか。
それは、催眠誘導のテクニックである「タイム・バインド」と「ビジュアライゼーション」、そして「上書き」です。
まずタイム・バインドですが、これは例えば、
「“次第に”痩せやすい身体になっていく」
というように、「今なる」のではなく、時間的な猶予を持たせるのです。
そうすることで、仮にすぐに痩せなくても問題ではなくなります。
またこのときに「ビジュアライゼーション」、つまり「次第に痩せていく自分」をリアルに想像するのです。
体重計に乗って「痩せてきてる!」という喜びを感じている光景をイメージしたり、友人たちから「最近痩せたね!」と褒められている自分の姿を想像します。
要するに、自己暗示では「言語」と「イメージ」の両方を使うとさらに効果的です。
そして、自己暗示のもう1つのポイントは「上書き」です。
上書きとは例えば、「甘いものが嫌いになる」という代わりに、「次第に甘いものより身体に良いもののほうが好きになっていく」という具合です。
これは悪い習慣を無くして、良い習慣を増やすときも同じです。
悪い習慣を無くそうとするよりも、良い習慣を増やしていく、つまり「上書き」していくほうが簡単に習慣自体を変えることができます。
※習慣を変える衝撃的な方法はこちらの記事に譲ります。
↓
・心理学と宇宙の法則を使う習慣化メソッドが凄い…
なので、自己暗示でも消去法ではなく上書きしていくようにすると、どんどん自分のセルフイメージが書き換わっていきます。
これらは「自己催眠」の方法ですが、これを10分でも20分でも、時間を取って毎日やっていくと、必ずあなたのセルフイメージが書き換わり、あなたという人間性、そしてあなたの人生そのものが劇的に変わっていくでしょう。
まずは最初の5日間だけでもいいので、ぜひ毎日続けてみてください。すぐに自分が変わっていく効果を実感するでしょう。
まとめ(正しい自己暗示の方法)
実際に、私自身がドラッグ中毒から抜け出し、起業して1日3時間の作業量で、月に200〜300万円を安定して稼げるまでに生まれ変わった具体的な方法です。
ぜひあなたも試してみてください。
あなたの人生の成功を願って。
西野ゆきひろ
追伸:
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