今回はコールドリーディングについて、その意味とすぐに実践できる具体的なテクニックをご紹介していきます。
使い方によっては、相手を洗脳することが出来てしまう一方で、逆に良好な人間関係を築くこともできます。
あなたが、悪用しないで、人脈構築やビジネスの利益アップに使ってくれることを願って…。
1. コールドリーディングとは?
コールドリーディングとは会話術の1つで、相手の外見を観察したり、相手に当てはまることを話すことで「この人は私以上に私を知っている」と信用/信頼させるための技術です。
直訳すると、
コールド:冷たい、事前準備なしで、即興で、
リーディング:読み取る
という意味です。
要するに、事前の準備なしで相手の心を読み取る、相手のことを言い当てるのが、コールドリーディングです。
これは、特に初めて会った人に有効で、相手を驚かせることができます。
また、「この人は凄い人だ」とか「この人は私のことを良く知ってくれている」と思われるので、相手との距離が一気に縮まります。
この時点で、ラポール(信頼関係)を構築することができるので、より相手を説得しやすくなります。
2. コールドリーディングが使われている場面
このコールドリーディングは主に、主に詐欺師や宗教家、占い師、霊能者などが、自分のことを信じてもらうために使用している場合が多いです。
こう聞くと「悪いもの」と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。
詐欺師は論外ですが、例えば占い師や霊能者も、そのアドバイスによって相手の人生を好転させてあげることもできます。
2 – 1. 占い師がよく使うコールドリーディング
なぜ、世の中の多くの人は占いを信じるのか?
もちろん、占いが間違っていると言いたいのではなく、「占いに依存的な人が多い」という事実があります。
なので、必要以上に占いを信じたり、わざわざ何時間もかけて「なんとかの母」みたいな人のところへ足を運びます。
でもなぜそうなのかと言うと、人は占い師に対して「この人の言っていることは当たっている!」そう思うからですよね。
例えば、運命の人を占いに来た女性に対して、
占い師:
「あなたは今まで恋愛に振り回されたことあるわね?」
と言えば、ほとんどの人が「イエス」ですよね。
でも、これを聞いた女性は「はい!確かに経験あります!」となるわけです。
そして、
占い師:
「あなたは理性で細かく考えるより、直感やフィーリングで異性を選ぶ性質よ」
と続けます。さらに、、
占い師:
「あなたの運命の人は、これから新しく出会う人の中から出てくるわ」
なんてアドバイスすれば、いっちょ上がりです。
こうやって、占い師はまず最初に誰でも当てはまることを伝え、さらにアドバイスとして、誰しもに必ず起こることを「予言」のように伝えるのです。
こういう話をすると、占い師が悪のようになってしまいますが、正しい占い師も存在します。
実際、私の知り合いにも素晴らしい占い師の方はいます。が、世の中のほとんどの占い師は「お金儲け」のためだけにやっていることが多いのも事実です。
あなたが占いに頼るときには、相手がこのコールドリーディングを使っていないかどうか、見極めてみると良いでしょう。
2 – 2. カウンセラーとコールドリーディング
占い師と同じように、心理カウンセラーや脳科学コンサルタントと呼ばれるような人たちも、同じようにコールドリーディングを使っています。
例えば、
カウンセラー:
「あなたはカッとなると頭に血が登って感情を抑えるのが難しいようですね」
などと言えば、これも誰にでも当てはまることですね。
また、
カウンセラー:
「あなたは基本的に自分を信じていますが、ときに自信を無くして落ち込むことがありますね」
みたいなことも、誰にでも当てはまることです。
それでも、こういう話をされると「この人、凄い!当たってる!」となるわけです。
相手にそう思わせることができれば、こちらの言い分を信じ込ませることが容易になりますよね。
自分の金儲けしか考えていないカウンセラーは、こういう技術ばかり勉強しています。
そのエセカウンセラーを見分けるポイントは、「自分は成功しているんですよ」と周りに見せびらかすような発信をしていないか、です。
金儲け主義のカウンセラーほど、ブログやSNSなどで「成功しています」「私はこんなに幸せです」というアピールを頑張っています。
そういう人は、相手を本気で変えようとせず、自分の金儲けしか考えていません。
気をつけましょう。
2 – 3. 恋愛やビジネスとコールドリーディング
また、私たちは普段、無意識にこのコールドリーディングを使っていることがあります。
特に、恋愛においては非常に有効で、例えば「人の話を聞くのが上手ですね」という一言も、コールドリーディングの一つです。
人は誰しもが「自分は人の話を聞くのが下手だ」とは“思いたくない”生き物です。私たちはできるだけ『自分は優れている』『自分は素晴らしい』そう思いたい生き物です。
なので、そういう欲求に対して肯定する言葉を投げかけると、「この人は分かってくれている」と思われるようになります。
またビジネスにおいては、仮にどんな商品/サービスを扱っているにせよ、見込み客とラポールを築くことがビジネスの第一歩となります。
そこで活かせるのがコールドリーディングなわけですね。
詐欺師のように、実在しないものを売れるようになるくらいですから、実在するものを売りやすくなるのは当然の話です。
例えば、ネットビジネスをしている人なら、メルマガでのセールスなどで、LP(ランディングページ)やセールスレターを書く機会があると思います。
そのときに、このコールドリーディングを文章で使っていくと、読み手と心の距離を縮めることができるので、より成約率が上がりやすくなります。
ちなみに、こういったブログ記事やメールマガジンでも、このコールドリーディングは非常に有効です。
例えば、こういう文章の書き出しのことを「オープニング」と言うのですが、このオープニングを以下のようにすることで、無意識的に読み進めてもらいやすくなります。
ダイエット例を参考にすると…
============
「きっとあなたも、なぜかお腹周りばかりにお肉が付いてきた…」
「みっともない…でも、辛い運動などしたくない…」
などと思っていませんか?
============
という感じです。
つまり、コールドリーディングで大切なのは、
「相手の頭のなかの会話に入り込む」
ことにあります。
相手が考えていること、常日頃から抱えている常識的な観念体系などを、あたかも「こちらは全て理解していますよ」と共感してあげるのが、コールドリーディングの本質とも言えるのです。
3. コールドリーディングの具体的テクニック
それでは、ここからは今すぐ実践に使える、コールドリーディングの具体的なテクニックをご紹介します。
3 – 1. 虹色の戦略
『虹色の戦略』とは、例えば性格についてある傾向を指摘すると同時に、対局にある傾向も指摘するテクニックです。
例えば…
「あなたは思いやりのある優しい性格を持っていますが、素直に振り返ってみたら、ときとして自分勝手だったり、利己的な性格も持ち合わせていますね」
という感じです。
つまり、「あなたは〜という部分もあれば、逆に〜という部分もありますね」と対局のことを指摘するわけです。
これを恋愛で使うこともできますよね。
あるいはビジネスであれば、見込み客に対して、
「あなたは“真面目に努力できる人”かもしれません。ですが同時に、“すぐに先延ばしにしてしまう”こともあるでしょう」
という文章を入れるだけで、読み手のほとんどに当てはまることなので、
「この人は分かってくれている」
「この人の言うことなら信用できそうだ」
と心を開いてくれるようになります。
3 – 2. ジェイクイーズ・ステートメント
『ジェイクイーズ・ステートメント』は、誰もがぶつかる人生共通の問題について語るというテクニックです。
例えば…
「あなたは、自分の本当にやりたい事と、実際にやらなければならない事の間にギャップが生まれ、我慢を強いられた経験があるかもしれません」
などのように、誰もが経験するであろう問題や葛藤について触れると「その通りです」と受け入れられます。
3 – 3. 隣の芝生
『隣の芝生』は、選ばなかった人生への未練を利用するテクニックです。
他のテクニックもそうですが、これは特に相手によって伝えることが変わります。
例えば、相手が就職していて、仕事が忙しい人なら…
「あなたは勤勉で、自分に与えられた仕事は責任を持ってこなす人でしょう。しかし同時にあなたは、口に出すことはなくても、もっと自分の時間が欲しい、心置きなく趣味に没頭したい、そう思われてもいるでしょう」
などと言います。
要するに、人は「無いものねだり」な生き物です。
いくら現状に満足しているとはいえ、やはり自分に無いものだったり、他人の芝生は青く見える生き物です。
そういうポイントを指摘するのが、このテクニックです。
3 – 4. バーナム・ステートメント
『バーナム・ステートメント』は、大多数の人が「自分のことだ」と思う一般的なことを話すテクニックです。バーナム効果とも言われます。
例えば…
「あなたは独立心が強く、独自の考えや価値観を持っています」
「あなたは自分の能力を最大限、活かすことができていないはずです」
「周りの人は、本来のあなたの才能に気づくことができていません」
と言った言葉は、誰にでも当てはまりますよね。
ですが、面と向かって言われると「自分のことだ」と思ってしまいます。
こういう話を相手に投げかけていくと、相手とより距離を縮めることができます。
LPやメルマガでも一緒ですね。
3 – 5. 自己重要感の肯定
『自己重要感の肯定』は、相手が持つ「自分は重要な人物である」という心理を刺激するテクニックです。
例えば…
「あなたは愛情深い人ですね」
「あなたは責任感がありますね」
「オーラがありますね」
そういった、相手が喜ぶような言葉を投げかけることで、「分かってんじゃ〜ん」と気分を良くしてくれます。
そうすると、人は相手の話を聞こうと心を開くようになります。
3 – α. 全ては最初に決まる
で、とにかくコールドリーディングで大切なのは、「相手との信頼関係を構築する」ことにあります。
なので、会話のスタートには、できる限り以下のことに注意しておくと、人間関係やセールスにおいて、素晴らしい効果を発揮します。
1)相手の話を聞いてあげる
2)「分かる」「そうだよね」と共感する
3)相手の良いところを讃える
です。
この3ステップを踏むだけで、仮に自分よりはるか目上の人とでも、すぐに良好な関係を構築することができます。
基本的に、私は誰とでも一瞬で仲良くなるのが得意ですが、全てはこのステップを踏むことで、即座に相手と心のラポールを築いているからです。
このステップは、何か自分の商品を販売するセールスの際にも、素晴らしい効果を発揮します。
4. コールドリーディングで読むべきオススメ本
コールドリーディングは、ビジネスや恋愛など、全ての場面で大きな効果を発揮します。
ビジネスであれば、見込み客を引き込む力が上がるため、確実に利益も向上します。
また恋愛でも同じで、相手の心を開き、自分への好意的な反応を取っていくことができます。
なので、もっと勉強してみたいという方は、ぜひこちらのコールドリーディングに関する本を読んでみてください。
4 – 1. コールドリーディング – 人の心を一瞬でつかむ技術
コールドリーディング – 人の心を一瞬でつかむ技術(Amazonページ)
とにかく内容が豊富で、これからコンサルティングやコーチ、カウンセリングをしていきたいという人は、絶対に読んでおくべき一冊です。
4 – 2. なぜ、占い師は信用されるのか?
最初の本は海外の翻訳なのに対して、こちらは日本人の石井裕之さんが書いた本だけあって、非常に読みやすい内容になっています。
入門編として読むと参考になるはずです。
まとめ|コールドリーディングは恋愛やビジネスで重宝する
今回は、ビジネスやプライベート、どんな場面でも使えるコールドリーディングについて解説しました。
コミュニケーションが上手な人ほど、これらの技術を無意識に使っている場合が多いです。が、ビジネスで使おうとなると急にできない人も多いです。
あなたがこれらコールドリーディングの会話術を勉強しておくのは、人生の目標達成において大きな力になります。
なぜなら、他人とすぐに仲良くなれるので、人脈も構築できますし、商品のセールス力も劇的に上がるからです。
もしコールドリーディングについて余り詳しくない方は、ぜひ一度、書籍を読んでみると良いかと思います。
ちなみに、コールドリーディングは、催眠誘導にも効果的で、相手をトランス状態へと誘導するときに頻繁に使われるテクニックです。
催眠誘導をビジネスに活かす方法については、こちらの記事で解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
↓
・Webコピーライティングに効果抜群5つの催眠誘導法
ということで今回はこの辺で終わります。
ありがとうございました。
西野ゆきひろ
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