抗争事件勃発

ついに、一大事件が起きます。

私たちの赤ギャングとなめた青ギャングで
潰し合いの抗争に発展しました。

相手側の青ギャングが人づてに
喧嘩を申し込んできたのです。

相手からのメッセージはこうです。

「今日の20時に◯団地の駅で待ってる」

このメッセージを受け取った私たちは
やる気満々でギャングの仲間を全員集めました。

が、私たちのギャングは人数が少なく
集まったのも12人という超少人数でした。

相手の人数がどれくらい多いかも分かりませんが、
とにかく武器となる物を全員の家から集めました。

18時。

集まった武器は、

鉄パイプ、金属バット、木製バット、ゴルフクラブ、角材etc..

とにかく集められる物は集めました。

その中の1人は、スポニチを丸めて右手に持ち
それを武器にしようとしていました。

「おいおい、マジで死ぬぜ?笑」

なんて軽いギャングジョークを交わすほど
私たちはリラックスできていました。

19時。

武器が集まると、今度は地元でも有名な
ギャングの先輩たちの元に行きました。

そして先輩たちが、
絶対に勝つためのアドバイスをくれたのです。

「とにかく、オラーッ!って大声出したもん勝ちだな」

正直一瞬、何のアドバイスにもなってねーじゃん、
と思いました。

しかし、それが絶対に勝つ秘訣だ、
とベテランのギャングが言っているのだから
間違いないだろうと100%信じました。

約束の20時に近付くにつれ、
だんだん恐怖なのかそれとも好奇心なのか
自分の体がガクガクと武者震いをしていたのを
今でも明確に覚えています。

「トゥルルルルッ」

20時になる10分前、仲間の電話が鳴りました。

そしてなんと、、

仲間が相手に拉致られました。

拉致られた仲間の携帯電話を使い
相手が私たちにコンタクトを取ってきたのです。

「こいつらお前らの仲間だろ?早く来いよ」

相手の挑発に私たちはかなり怒りを覚えましたが
感情のまま行動しても良い結果はないと無意識に理解していました。

そして、原付部隊が先に指定の場所へ偵察に行きました。

その報告によると、相手側の人数はなんと
少なくても20〜30人はいるというのです

しかも、拉致られた2人のうち1人は
気絶していて倒れていると。

私は「カッ」となるものを胸に覚えました。

『ぜってー潰してやる』

そう硬く心に誓ったのを今でも覚えています。

そして私たちは、
ある作戦に出ました。

相手が指定してきた場所はひらけた場所で
人数の少ない私たちにとっては完全に不利です。

しかし、唯一私たちが有利だったのは
その団地がホームだったということです。

いつも団地を庭のようにして遊んでいたので
詳しい裏路地などの土地勘がありました。

私たちは、まるでベトナム戦争のベトナム軍です。

そして、まずは原付部隊の2〜3人が
相手の前に躍り出て挑発を開始しました。

すると、獲物を見つけたトラの大群ように
青ギャングは走って追いかけてきました。

しかも大人数です。

そして私たちは、その大勢の青ギャングを
街灯が1つしかない薄暗くて狭い場所におびき出すことに成功。

原付部隊は無事に相手を巻いて
私たちの元に戻ってきました。

「俺たちよりめっちゃ人数多いぜ」

少し興奮気味に話していたのですが
私たちはやるしかないと腹を括りました。

そしてついに、、、

⇒ 続きはこちら